【為替ヘッジってなに?】投資信託の為替ヘッジあり・なしについて解説

お金の勉強

こんにちは!トトです。

投資信託を選ぶ時、「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」という言葉を目にしたことがある人は多いと思います。

これを見て「なにそれ・・・知らない言葉怖い・・・」と考えてよくわからないままにしている人がいるかもしれません。

しかし、今後長期投資をしていく皆さんにとって為替ヘッジをするかしないかは大きく関係していきます。

この記事では次の3つの内容について説明していきます。

3つの内容

①為替ヘッジとは

②為替ヘッジありとなしのメリット・デメリット

③どちらがおすすめなのか?

これらの内容を理解していないと、

  • 株価は上がっているのに結局損をしている・・・
  • ちゃんと理解して入ればもっとお金を増やすことができた・・・

このような状態になるかもしれません。

知らない言葉で難しそうに聞こえますが、内容はシンプルなので是非学んでいってください。

それでは解説していきます。

①為替ヘッジとは

為替ヘッジを説明する為にはまず為替変動について理解する必要があります。

皆さんは1ドル=100円や1ドル=110円などと聞いたことがあると思います。異なる通貨(円とドルなど)の価値は一定ではなく日々変動しています。

このように異なる通貨の価値が変動することを為替変動と言います。

1ドル=100円を基準とした場合

  • 1ドル=90円 ⇒ 円の価値が高いので円高
  • 1ドル=110円 ⇒ 円の価値が低いので円安

このように呼ばれます。

この為替変動による損失を小さくすることを為替ヘッジと言います。

具体的に説明していきます。

図のように、1ドル=100円の時、100万円を米国投資信託に投資した場合10000ドル分購入することができます。

しかし1年後に1ドル=90円と円高の状態で売却した場合、株価変動が無くても売却後の金額は90万円となりー10万円になります。

これが為替変動による損失です。

為替ヘッジありの投資信託を購入することで、この為替変動による損失を小さくすることができます。

それなら為替ヘッジありにしたほうがいいじゃん!」そう思う人は多いでしょう

しかし、為替ヘッジありには大きなデメリットもあります。

②為替ヘッジありとなしのメリット・デメリット

それでは次にそれぞれのメリット・デメリットを説明します。

為替ヘッジありのメリット・デメリット

まずは為替ヘッジありのメリット・デメリットです。

メリットは先ほどお話ししたように為替変動による損失を小さくすることができることですね。

これは理解してもらえていると思います。

一方、デメリットは

  1. コストがかかる
  2. 円安の恩恵を受けられない

この2つが挙げられます。

1つ目のデメリットコストがかかることですこのデメリットはとても大きいです

どのくらいコストがかかるかは外国金利-円金利」で計算できます。

「米国ドル金利が3%」で「日本円金利が1%」の場合、3%-1%=2%となります。

結果、ヘッジコストは2%かかることになります。

もし100万円投資信託を購入しヘッジコストが2%だった場合、2万円がコストとして必要となります。

資産を4%ルールで増やそうとしているのに、2%も取られたら資産が増えるスピードは半分以下になってしまいます。

現状(2021年12月)は低金利が続いているでヘッジコストは0.4%程になっていますが、それでもこのコストは資産形成に大きな影響を与えていきます。

2つ目のデメリットは、円安の恩恵を受けられないことです

最初に為替変動で円高になった場合、損失が発生する話をしました。

しかし、円安になった場合は資産は増加していきます。下記の図で説明します。

このように株価変動により円安になると、株価変動がなかったとしても利益を出すことができます。

しかし、為替ヘッジありの場合は株価変動を受けない為この利益を得ることはできません。

これら2つが為替ヘッジありのデメリットとなります。

まとめ

為替ヘッジありのメリット

①為替変動による損失を防ぐ

為替ヘッジありのデメリット

①ヘッジコストがかかる

②円安の恩恵を受けられない

為替ヘッジ無しのメリット・デメリット

次に為替ヘッジ無しのメリット・デメリットを説明します。

為替ヘッジ無しのメリット・デメリットは為替ヘッジありと逆になるのでわかりやすいですね。

メリットは円安による恩恵を受けられることです。

先ほども説明した通り、株価変動だけではなく為替変動でも円安になれば利益を出すことができます

デメリットは逆に為替変動で円高になれば損失が発生することです。

こちらはメリット・デメリットがシンプルでわかりやすいですね。

③どちらがおすすめなのか?

「結局どっちがおすすめなの?」と思っている人の為に私の個人的な意見をお伝えします。

(個人の意見なので絶対ではありません。参考程度にしてください)

結論から伝えると、私のおすすめは「為替ヘッジ無し」です。

1つ目の理由は、やはりヘッジコストがかかるデメリットが大きすぎることですね。

このコストがあると資産形成するスピードが大きく下がってしまいます。

2つ目の理由は、今後日本円が円安になっていくと考えているからです。

悲しい話ですが、現在の日本は世界の先進国と比べると不景気です。

この現状を見ていると日本円の価値が高くなる未来が見えません。

逆にアメリカ経済はどんどん成長しています。ドルの価値も上がっていくことでしょう。

この状況を見ると円安方向になると私は考えています。

この2つの理由より、為替ヘッジ無しがおすすめだと私は考えています。

あとがき

今回は為替ヘッジについて解説させていただきました。

もし、この記事を読んで「理解しないで為替ヘッジありの投資信託に投資してた!」って人がいたら1度よく考えてみてください。

長期投資をしていく中で、数%のコストが増えることはホントに大きな問題になります。

今回の記事で少しでも皆さんの資産形成のお役に立てると嬉しいです。

それでは記事をご覧いただきありがとうございました。

良ければ他の記事でも「お金の勉強」について投稿していますので学んでいってください!

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